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うつわ屋のつぶやき

うつわ好きの甘庵が、やきもの・吹きガラス・漆器などの、四季折々の身近な和食器を使う楽しさをお伝えします。荻窪銀花で催される企画展の器をご紹介し、使い方から、作り方、作り手のことなど、毎日お伝えします。

漆は透けていく

漆は漆の木から採った樹液です。
この漆液を、木地に塗った漆器は、
生き物だと感じさせることがあります。

漆を扱う方が「透ける」という表現で言う現象があります。
塗ったときにいったん黒くなる漆が、
時間とともの、透明感がましていくことを、
そういいます。

urushi211.jpg

松室裕重 箔文椀栃 径12.9H9.5 ¥13,650
松室裕重 箔文ぐい呑み欅 径7H5 ¥7,350

大振りの椀に比べて、
ぐい呑みは、塗り上がってからの時間が、
長く経過しています。

ぐい呑みの金色に見えるところは、
銀箔を下地に貼り付け、
その上に漆を固めたものです。
椀の方にも、同じ方法でタテ縞に、
銀箔が貼ってありますが、
まだ、漆の色が濃く透けていないので、
赤茶ぐらいにしか見えません。
はじめはこのぐい呑みも、
このわんと同じような色でした。

透けるだけでなく、
塗り上がりより、数ヶ月から半年ぐらいで、
ぐーんと漆の表面が締まって行き、
丈夫になっていきます。

たまたま、塗り立てが入荷したばかりの漆器を、
購入希望いただくときには、
その点をお話しして、使いはじめるのを、
少し待って頂くようお願いします。

使えるのですが、
まだ、赤ちゃんの肌の漆器なので、
ここで、しばらく我慢していただくか、
少し時間を経過した物を、
求めて頂くようにするだけで、
後々の結果が全く違うようです。

とはいえ、この椀は既にしっかり時間経過を過ぎていますので、
使いはじめられます。
それでも、使いだしていただくと、
いつの間にか、透けてきて、
銀箔の縞文が浮き出てきて、
漆の淡い黄色が重なり、
金色に見えてきます。

それに、使えば洗い拭きますから、
しっとりと艶やかになっていくんですよ。

漆は生き物って感じます。
 
           甘庵

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テーマ:工芸 - ジャンル:学問・文化・芸術

コメント

漆やハゼやヌルデが

山の紅葉の景では、活躍しているんですよ。
そうね、都会で育ってしまうと、
かぶれるとか実感ないことですよね。

漆という名前の木があるのを初めて知ったhttp://blog74.fc2.com/image/icon/e/451.gif" alt="" width="14" height="15">
シースルーで色っぽいねhttp://blog74.fc2.com/image/icon/e/349.gif" alt="" width="14" height="15">

  • 2006/11/19(日) 18:52:14 |
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