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うつわ屋のつぶやき

うつわ好きの甘庵が、やきもの・吹きガラス・漆器などの、四季折々の身近な和食器を使う楽しさをお伝えします。荻窪銀花で催される企画展の器をご紹介し、使い方から、作り方、作り手のことなど、毎日お伝えします。

めあと

目跡(めあと)という聞き慣れない言葉が、
今日のタイトルですが、他に変わる言葉を使うより、
伝統な言葉なのでこの際、覚えられる方は、
頭の片隅にでも残しておいてください。

目跡というのは、茶碗などの見込みに残る、
釉が抜けたり、かさついていた跡が3~6個ほど付いたものです。
大小の器を重ねて窯詰めして、
たくさんの器を焚くという、
経済効率から生まれたものです。

inagaki389.jpg

現代ほど、棚板や支柱などの窯詰めのための道具が、
なかったために、古い時代や、量産の窯では行われていたようです。

inagaki391.jpg

稲垣さんの面取りのボウルとカップは、
こんな風に重ねて焼いているようです。

inagaki392.jpg


そのために、ボウルの見込みにある3個の目跡と同様に、
カップの高台にも、3個の目跡が見えます。
では、稲垣さんはなぜ?今?

窯詰めの能率もないとはいえませんが、
ぼくの想像では、それよりも、
重ねて焼くことで、ボウルの見込みとカップの外側に塗った、
絵の具や釉薬が、高温になったときに、
互いに影響し合って醸し出す、窯変に期待していて、
それを仕掛けているのだと思います。

一つずつの顔になるように、
一つずつ絵の具や化粧土を施して、
窯の中でさらに変化した器は、
それぞれの個性を主張していて楽しくなります。

                 甘庵

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テーマ:工芸 - ジャンル:学問・文化・芸術

コメント

聞き慣れなくても

はぐみさん、さとさん。
コメントありがとうございます。

工芸の言葉は、見てそのままの言葉が多いので、見て聞けば、
案外すんなり入って来るものが多いですよ。
一度覚えてしまうと、
器や工芸がより身近になって、
時には、作り手の息づかいまで聞きたり、
ロクロの動きや、窯の中での状態などを、
想像したりして、一つ一つの顔をもつ器に、
より親しみや愛着を持てるようになりますよ。

不思議ですね

目跡、初めて聞きましたが説明を聞くと、見たことあるなって思います。そんな名称で呼ばれているのですね。
器、欲しいなあ。でも我慢です。贈り物にちょっとしたカップを買いました。コーヒーでも緑茶でもいけそうなもので、アップしたかったですが箱に詰めて頂いたのでできませんでした。。。

  • 2006/12/11(月) 19:18:54 |
  • URL |
  • さと #o.trGIrQ
  • [ 編集]

人間の目http://blog74.fc2.com/image/icon/e/317.gif" alt="" width="14" height="15">もひとりずつ違うように器の目跡もhttp://blog74.fc2.com/image/icon/e/317.gif" alt="" width="14" height="15">ひとつずつ違った個性が光るねhttp://blog74.fc2.com/image/icon/e/267.gif" alt="" width="14" height="15">

  • 2006/12/11(月) 17:31:57 |
  • URL |
  • はぐみ #-
  • [ 編集]

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