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うつわ屋のつぶやき

うつわ好きの甘庵が、やきもの・吹きガラス・漆器などの、四季折々の身近な和食器を使う楽しさをお伝えします。荻窪銀花で催される企画展の器をご紹介し、使い方から、作り方、作り手のことなど、毎日お伝えします。

財急須で喫茶する

加藤財さんの急須ポットを財(たから)急須と、
あだなして呼んでいるのは、
受け取る気持ちしだいで、
それがまさに、一珠のたからになるものだからです。

kato590.jpg

口の小さな、ちびっとしか入らない、
切れはいいけど、細ーく長ーくでるから、
注ぐのに時間のかかる・・・、
茶殻も出しにくい。
たしかに、決して近代的ではないかもしれない、
でも、急ぐならペットボトル入りのお茶もある。
それでも自分でお茶を煎れるのは、
気に入り茶葉あったり、煎れたての香りを楽しみたかったり・・・、
と、ペットボトル入りでは味わえない良さを知っているからで、
ここはもう一歩、お茶の、煎茶の心意気までちょっと踏み込んでみてみましょう。

小さな急須一つがあって、受け止める心があれば、
お気に入りの茶葉でいれる一杯のお茶から、
暮らしとらえ方が変わります。 
それが喫茶の持つ力であり歴史です。

財急須は、口が小さいから、
お気に入りの茶葉をいためず、口縁に残ったりしないで入れる工夫が必要です。
先人に見習う方もあれば、新しい工夫でもよし。
クリアしてみれば、
この口のバランスだからこそ、
気品に溢れて、格調ある美し姿が見えてくる。

kato591.jpg


財急須は、細く静かに注がないとならない、
その時間がお茶を美味しく煎れるにも、
煎れる、煎れられる人の心にも、
時間を取り戻す切っ掛けになります。
お茶を煎れ、呑む時までの、
僅かな時間で、落ち着きのある気持ちを取り戻すことが出来ます。

せいぜい数十秒と違わない。
でも心に余裕がないと、その時間は長いだけに。
この至福の時間を楽しめることを忘れている。
せっかくのお気に入りの茶葉で、
心解く時空を生み出せる機会なのに。
お茶を飲むということは、
単に喉の渇きを潤すだけはないのは、
喫茶の歴史を紐解いても明白。
薬として導入されてからの長い喫茶の歴史。
茶の製法や手前が変わっても、常に心を潤す時空が、
ぼくには見えます。
それは、現代のカフェでも同じだと思います。

財急須は心を潤す時空を、
自然に生み出す器です。
時間を惜しむのではなく、
お気に入りの茶葉で一杯のお茶を、
ゆったりと楽しむことこそが喫茶です。
             
            甘庵


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テーマ:工芸 - ジャンル:学問・文化・芸術

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中国http://blog74.fc2.com/image/icon/e/703.gif" alt="" width="14" height="15">三千年の歴史に負けないくらいおいしいお茶が呑めそーな気がするhttp://blog74.fc2.com/image/icon/e/819.gif" alt="" width="14" height="15">http://blog74.fc2.com/image/icon/e/814.gif" alt="" width="14" height="15">
歴史を知って歴史はつながっていくんだよねhttp://blog74.fc2.com/image/icon/e/446.gif" alt="" width="14" height="15">

  • 2006/12/24(日) 21:26:43 |
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