シンプルで華やかな文様です。
あられ文などともよばれるそうですが、
歌舞伎役者の市松さんが舞台衣装につかってはやりその名が付いたとか。
欧米でも古典柄ですよね。
カーレースのゴールの旗の「チェッカーフラッグ」は、
市松文そのものですね。
これは、チェスのゲーム盤からの名前なのでしょう。
いずれにしても、視覚的に印象が深く、
明確な図形が認識出来る文様ですね。
さて、前置きが長くなりましたが、
この市松文を立体的にすると、こうなります。

これは片山令子さんの練り込み箱ですが、
茶黒い粘土と白い粘土を、交互に組み合わせて、
市松の粘土の固まりを作り、
意図したボリュームの立方体や直方体にして、
二つに割り、中をくりぬいて、
あわせたときに、ずれないように、
支口(しぐち)をつくります。
当然固まりの市松は小口だけでなく、
立体的に市松なので、割った面も、
くりぬいた面も市松です。

切っても切っても、
くりぬいてもくりぬいても、市松です。
立体市松文ですね。
甘庵
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