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うつわ屋のつぶやき

うつわ好きの甘庵が、やきもの・吹きガラス・漆器などの、四季折々の身近な和食器を使う楽しさをお伝えします。荻窪銀花で催される企画展の器をご紹介し、使い方から、作り方、作り手のことなど、毎日お伝えします。

厨子のような箱

厨子といえば、玉虫の厨子が有名です。
中に仏様を安置する小さなお堂ようようだったり、
タンスのようだったりする、入れ物です。
この稲垣明子さんの屋根の型の蓋をもつ箱から、
なぜかぼくは、厨子をイメージしました。

box752.jpg

もちろん通常の厨子は観音開きの扉ですから、
屋根のような部分の蓋が開くこの箱では、
厨子とは大きく形態も異なるのですが、
どこか厳かで気品ある気配が漂い、
何か高貴な、尊いものを入れたくなります。

box754.jpg

稲垣さんが器でよく使う結晶釉が施されていて、
ほどよく華やかな紅色の彩色が、
家や、お堂をイメージさせるデザインにも生かされています。
交互に彩色された方行の屋根には、
宝珠や水煙のようなつまみも付いています。
四面にも窓にも見える加飾があり、
バランスの良く配置された構成が、
まるでお堂を小振りに圧縮したように映ります。

box753.jpg

掌に包み込めるほど小さくても、
重厚な趣のある箱に仕上がっています。
そのあたりが、ぼくに厨子を連想させたのかもしれません。

                甘庵

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テーマ:工芸 - ジャンル:学問・文化・芸術

コメント

はぐみさま

そうです!何を隠そう・・・隠さず、
はぐみさんあなたは箱入り娘・・・レディ。
リボンを付けて?
のしつけて?
発送伝票つけて?
何つけましょうかね。

玉虫の厨子?
ずっしり趣のある箱で箱入り娘?みたいで、それってわたしのこと??

  • 2007/01/13(土) 23:05:57 |
  • URL |
  • はぐみ #-
  • [ 編集]

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