
シャープな造形で、硬質な素材感を感じる、
オシャレなフォルムに仕上がっています。
キューブな形態の箱は小振りながら、
それぞれが、しっかりと存在感を主張しています。
反転している釉薬の選択や絵柄で、
競い合うように、共振するように並んでいると、
現代美術のインスタレーションぽくって、
ちょっとその気になって、時折並べ替えたりして、
楽しんでおります。
箱であり蓋をあければ、
そこには小さいながらも凛とした空間があり、
なまじな思いで、そこに何かを入れるのを、
拒むかのような、緊張感があります。

道又さんの箱には、
箱という姿をしていますが、
オブジェととらえて頂いた方がわかりやすいかもしれません。
あえていうなら、箱>何かを入れる という、
用という拘束をはずしたという匂いが漂います。
それでも、何かを入れてしまう。
入れる必然や、別に入れなくても良い物を、
あえて箱のなかに入れるという行為が、
パフォーマンスや演出として参加することになり、
作品と同化できることになるかも。
それがこの箱の「楽しむ>使う」一つの方法かもしれませんね。
ちょっと「オブジェな陶箱」です。
甘庵
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