その人柄など、楽しい逸話がおおいので、
始まる前には、作品以外のことも交えてお話してみます。
光藤佐さんは、漢字のままだと読めないですよね。
ミツフジタスクさんです。
「光藤」さんは、珍しい姓ですよね
「佐」さんも、読めない名前ですよね。
前に、個展の時おいでになった初老の紳士が、
にっこりしながら、名刺をお出しになって、
「こういう者です」とにっこり。
みれば「佐藤光」とあります。
この方のことは、光藤さんに伺っていました。
大阪のギャラリーでよく芳名帳に署名をいただいていて、
ある時にやはり同じように、名刺をいただいて、
「ああ~。あなたが、佐藤光さんですか、はじめまして・・」
光藤佐を逆さにすれば・・・・佐藤光。
なるほど、近親感を持ちますよね。
そんな光藤さんは、ともかくいい仕事をします。
ですが、その作品の多くが、
シックで渋く、華やかな色合いもあまり使いません。
粉引、伊羅保、灰釉、安南手、黒釉など、
彩度の低い色合いですし、
安南手以外は絵柄もなく、
また、形もベーシックな・・・古典的かな。
その意味では、個展などに並んだときに、
初めての方だと、ちょっとわかりにくいかもしれませんね。

でも、一度手に入れて、
料理を盛りつけていただくと、
その良さが、じわ~っと来ます。
何でもない、暮らしの総菜を何現買う盛りつけてみると、
ぱーっと、華やかになるんです。
器だけだと、一見地味な姿の器ですが、
料理を盛りつけてはじめて完成するんです。

光藤さんは、ウナギやスッポンをさばくまでの、料理の腕前です。
そんな光藤さんだからこその、
「盛り映えのする器」なんです。
甘庵
皆様のクリックは励みになります。
人気blogランキングへ
にほんブログ村 美術ブログ
bloog.jp へ
ご協力ありがとうございます。