無事に着いたとわざわざ電話をもらいました。
2日間いろいろ話したの、小一時間も長電話してしまいました。
もらった電話なのにね~。
話題の中に、日本の器って使うことが基本。
それは、国宝として伝承されているものでも。
未だ使われているものさえある、
これはもう、日本ならではの文化。

刷毛目平鉢 炭化
「焼き上がって終わりではなく、観葉植物のように育ててくれたら」
という光藤さん。
「焼いて綺麗に出来たらそれでいいって思っている人案外多いけど」
と、どうも作り手を含めてのことのようです。
そうなんです。ぼくはお客様に、
侘びて行く土ものは特に、こうお伝えしています。
染め物をするときに、
乾いた布を染め液にいきなり浸すことはないですよね。
水を通し絞ってから浸すのは、
染めむらをなくすためです。
同じような気持ちで、器も自分色に染めていくと思ってください。
土ものは使うことで色つやが変わります。
粉引など土ものは使うときに、水や湯にくぐらせてもらうことで、
急激な汚れや、匂いが着くことを軽減出来ます。

朝鮮唐津片口鉢
茶道の作法でも、そうするのは、
器を温め、茶筅の痛みをチェックし、
茶筅を柔らかくするのは、
目の前のお客様に一杯の美味しいお茶を点てるためですが、
それだけでなく、数年、数十年、あるいは数百年先の、
器を手に取る人のためにと深~い考えの所作。
光藤さんは、器を手に入れた方が、
使っていってくれることで、
可愛がってくれることで、
器として育っていくと考え、
育っていく、使うことで美しく侘びていく器を、
目指して仕事をしているそうです。
そんな光藤さんの器のファンから、
「使ってよかったから・・」
「違う器もほしくなって・・」などと言う声を、
多く聞かれることをお話したら、
「そういってくださるのが何より」と、
大変嬉しそうにしていました。
声を聞かせいただいた皆さんに感謝です。
甘庵
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