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うつわ屋のつぶやき

うつわ好きの甘庵が、やきもの・吹きガラス・漆器などの、四季折々の身近な和食器を使う楽しさをお伝えします。荻窪銀花で催される企画展の器をご紹介し、使い方から、作り方、作り手のことなど、毎日お伝えします。

藍染め暖簾の洗濯

荻窪銀花のショップ部分と、
今や倉庫と化している事務所部分の境に、
森くみ子さんが作ってくださった、
藍の絞りの暖簾があります。
荻窪銀花の宝物です。

494.jpg



この暖簾は、普段なかなか洗うことが出来ないのですが、
森さんの個展の前に洗うことにしています。
今洗いました。
はじめて洗った時、手荒いの方がいいと思い、
洗剤などつける必要もないので、
店の奥のおまけのキッチンのような流して、
なんとか洗いました。
その時に、忘れていた大きな布が水に濡れる重さを、
思い出しました。
今はかなりの物まで洗濯機で洗えるから、
その感触をすっかり忘れていました。
忘れないため、森さんの気持ちに近づいて企画展をするためにと、
洗濯します。

厚手の生地とはいえ、一枚洗うだけで、
結構腰を使い、握力も鈍くなって来ます。

さらに、幸いなことに・・・脱水機もないので・・・・。
森さんの苦労が、しっかりプチ体験出来ます。
握力がいよいよなくなっていくのがわかるほど、
絞り、絞り、絞りっても、水は滴ります。

こうして、暖簾の洗濯で森さんの苦労が、
少しでも理解や想像出来る切っ掛けになるかと、
自分の中では、ちょっと儀式化して続けようと思っていました。
でも、来年はこの儀式は必要ないかもしれません。
寂しいことです。
確かに、こんなこと一つとっても、
体力的には女性に大変な仕事だと、
毎回実感します。
藍瓶につけては、
絞って、酸素に反応させて、
また、つけて・・・なんども何度もくりかえす、
そうすることで、長く使ったときに、
わかる仕事ですが、数字に響き・・・・、
それはなかなかご理解いただけないのは、
残念なことです。

そうそう、洗濯するときに思うのですが、
いまだに、洗うと汚れのような灰汁が出てくるので、
わかっていてもそれは、一瞬こんなに汚れていた?
と、思うほどの色です。
こうして水をくぐるたびに、
灰汁が流れだして、干して乾いたら、
洗う前より、澄んだ藍色になり、
冴えた色合いを見せてくれていきます。
うん、また一段と宝物の価値が上がったぞー。
さて、荷物も届いた。飾り付け始めよう。
今年はどんな藍染めに逢えるかな。
楽しみ楽しみ。
 
         閑庵

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