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うつわ屋のつぶやき

うつわ好きの甘庵が、やきもの・吹きガラス・漆器などの、四季折々の身近な和食器を使う楽しさをお伝えします。荻窪銀花で催される企画展の器をご紹介し、使い方から、作り方、作り手のことなど、毎日お伝えします。

シンプル

真摯な姿勢の作り手の仕事は、
言葉にすると、実にシンプル。
企画展中の森くみ子さんの藍染めもしかり。

スクモ師が蓼藍を発酵させてつくったスクモを、
木灰からとった灰汁で発酵させる。
栄養素としてふすま適量、PHの安定のための石灰を少々。
基本はそれだけで、
化学薬品などや、むろんそれ以外の藍色を引き出す、
合成染料なども、糖類酒などの栄養にする物もなども・・・・いれません。

後はただ、温度管理などの、手間。
手をかけ、優しさをもち、いわば愛情ですね。
でも、それもなれれば、
極々当たり前の事と、
森さんは感じているようです。

趣味でもお仕事でも、
染めや織りに関わった方も、
森さんの仕事に感心してくれますね。
まぁー、人によってはあきれ、
またときに畏怖の念さえ感じる方も・・・。

きっと、それでも森さんは、それが藍染めだからと。
思っていると思います。
そうして、毎年今頃の銀花の恒例として個展を続けてくれました。
30代の頃は、栄養失調になりながらも、
がんばっていました。
年を重ねる毎に、たくさんの出会いと協力や応援を得て、
素晴らしい仕事でそれに答えてきてくれました。

感性が響いて、共感してくださり、
長く愛用いただいている多くのお客さま方。
そんな中での一人のお客さまのことを、
少しだけ、ご紹介させていただきます。

荻窪のお隣阿佐ヶ谷駅北口のほど近くにある、
和菓子屋の「うさぎや」さんです。
(知ってらっしゃる方も多いと思いますが美味しいですよー)
はじめから森さんを応援していただき、
お店で、森さんの暖簾をいくつも使っていただいています。
目に留めたお客さまには、
森さんのご紹介までしてくださっています。
銀花に来るお客さまからも、
「いつも色々掛け替えているので、楽しませている・・・」
という声も聞かれます。
お気持ちがとてもありがたいです。

「うさぎや」さんのように、
多くの心あるファンに支えられ、
その気持ちに仕事で答えている森さん。
針と糸で絞り、スクモと灰汁でたてた藍で染めた、
シンプルだけど心のこもった作品の魅力は、
森さんの心意気そのものです。
甘庵

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