白い物が好まれ望まれた背景があるようです。
土ものでも白く焼き上がることで、
粉引は喜ばれたのですが、
使うことで変わっていってしまうことから、
嗜好は磁器へ写って行きました。
半島の文化では、使って行くことで変わる様は好ましく思われずに、
すたれてしまいましたが、
伝わって来た日本で、侘び寂びの文化に受け入れられて、
日本各地ではぐくまれていきました。
茶道の手前で、茶を点てる前に碗の湯を注ぎいれるのは、
碗を温め、茶筅の状態を調べ整えるのが、
目の前の客へ、一杯のお茶を美味しく点てるための配慮ですが、
同時に、10年先100年先の碗で茶を飲む人が、
心地よく侘びていって碗を手にするための配慮です。
粉引は素地とガラス質の釉薬の間に、
白い化粧土の層があります。
この部分に、湯水や茶が入り込んで、
侘びた変化を見せていきます。
半島の文化のように、
粉引に、白さが変わらずにいて欲しいと望むのは筋違い。
その時は変わらない白いやきものを選択すべきでしょう。

光藤佐粉引片口鉢 26×28.5cm高さ10cm
20000円が25%引きで、15000円に。
変わる様、侘びる様を由とできるなら、
粉引は良きやきものとして受け取られることでしょう。
でも、変わる様、侘びる様を受け入れがたければ、
粉引は悪しきやきものとして拒否されることでしょう。

光藤佐粉引大鉢 径27.5cm高さ8.5cm
20000円が25%引きで、15000円に。
粉引を自分色に染めていくには、
使う優しさと、理解が必要ですが、
使い出す前に、デンプン質いれて「煮る」などという過剰な手間は、
全く必要ありません。
煮てもかまいませんが・・・。
煮て目止めをしなくてよいものを、ぼくなら選びます。
煮物ではなく焼き物なのですから。

信田勝馬粉引皿
左:径24cm高さ4cm 7000円が25%引きで、5250円に。
右:径20.5cm高さ3.5cm 5500円が25%引きで、4125円に。
ついでなので・・・・、
1200℃の高温で焼いてできた焼き物を、
100℃前後で煮て丈夫になるということは、
考えられないことといって良いと思います。
煮沸消毒の効果はあるとしても、
やり方では弊害や破損さえ考えらるます。
ご注意を!!
甘庵
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