6月7月の荻窪「銀花」の催しも、甘庵お奨めの企画が目白押しです。
来週からは、アケビや山葡萄といった自然素材で編まれた籠を集めた、
「籠 自然素材を編む 展」が始まります。
作り手は年老いて行き、素材は山があれて少なくと、
問題点は山積みですが、愛情ある使い手をしての出会いが、
ぼくらに出来る応援だと思っています。
若い年齢層にも、ファッションとして人気が高まり見直されているのは、
嬉しい限りです。
6月後半からは、鹿児島で磁器染め付けを中心に作陶する、
山口利枝さんの食器を中心にした個展です。
和食器の定番の染め付けに、伝統とモダンな解釈を加えて、
日常に使いやすく、手頃で求め安い、若々し器が並びます。
7月に入ると、今年で27回目と荻窪「銀花」ではもっとも長く個展を続けてくれている、
荒川尚也さんの宙吹きガラス展が始まります。
澄んだ素地にデザインされた泡は、美しく煌めいて清涼感溢れています。
荒川さんが生み出した、飽きがこず、使いやすく、長く愛されるガラス器を、
これからも橋渡しして行きたいと思っています。
7月後半には、阿波藍の美しさを見せてくれる、
待望の森くみ子さんの個展が、新しい体制で今年復活です。
「本物」とか言うのは、本意ではありませんが、
あまりに、「本物でない」藍が多いので、
言う必要がない当たり前の仕事をしているのが、
当たり前ではなくなっているので、あえて言っちゃいます。
ぼくが知っている、数少ない本物の藍です。
まずは見てみてください。ぜひ!!
今、和の文化の伝統をぼくらが少しでも支えないと、
本当に影の職人さんや、山や、素材や、技術が、
二度と手に入らなくなってしまうことになっていきます。
まずは時間をください。
器でも、籠でも、ガラスでも藍でも、
少しゆっくり時間をかけて眺め、手に取り、じっくりと見つめてください。
きっと、作り手の細やかな想いと、心意気が伝わってきたり、
滲んで来るに違いありません。
好き嫌いや出会いもあるでしょうが、
きっと、手仕事を判断する物差しの刻みが増えると信じています。
甘庵
** 6月7月の荻窪「銀花」催し予定***
籠 自然素材を編む 展
6月8日(金)~19日(火)
6/6水.7木.13水はお休みです
アケビや山葡萄や根曲がり竹などの、自然素材で編み上げた、
買い物籠、バッグ、碗籠など、暮らしの中で使いやすいものばかりです。

山口利枝 明るく爽やかな器 展
6月22日(金)~7月3日(火)
6/20水.21木.27水はお休みです
伝統をふまえていて、丁寧細やかな仕事でありながら、
山口さんらしい、若々しさの溢れた作品です。
染め付け磁器を中心にした、飽きのこない使い安い器です。

荒川尚也宙吹きガラス 展
7月22日(金)~17日(火)
7/4水.5木.11水はお休みです
清涼感あふれる澄んだ素地に煌めく泡は、凛とした品格に満ちていて、
飽きのこない、盛り映えのするガラスの器を生み出しています。

森くみ子 阿波藍絞り 展
7月20日(金)~31日(火)
7/18水.19木.25水はお休みです
待望の森さんの藍が復活です。いっさい手を抜かず、幾度も幾度も染め重ねた、
深い藍色を目にすれば、きっと藍染め美しさをくみ取っていただけます。

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