やきものでも黒い器は、使いにくいと思う方がいらしゃいます。
盛り映えもして、食卓のアクセントになるし、
姿や釉調などに、気品さえも持った器なら、
とても使いやすい器になるはずなのですが、
黒い器を、手になさらない方が多いのには、
うつわ屋としては、寂しいし、とても以外です。
ガラスも同じことがいえる上に、
黒系のガラス器を作る方も少ないので、
まずは、見慣れないということがあるようです。
黒いガラスの器には、釉薬の黒とも違う楽しみもあります。
それは、光の色の三原色と絵の具の三原色の違いの、
両方に作用するからではないかと思っています。
絵の具の三原色は、赤・青・黄ですよね。
これを全部上手く混ぜると、黒になりますよね。
でも、光の三原色の、赤・青・緑が、
全部集まると、白というか、ナチュラルな色に見えることに。
色ガラスの黒は、どうも絵の具の合わせかたで黒くしているようですが、
ガラスは光を透かすので、光の三原色の理屈も持っているらしく、
光にかざしたり、明るい場所では、
黒以外の色が見えてきたり、黒いまま透けたり・・・・。
複雑な色合いを見せてくれて、とても楽しいものです。
ブログでお伝えするときには、
デジカメで撮って、ぼくのiBookのモニターで見て、
見た感じに近く補正して、アップロードしています。
今日は特に、外に持ち出し自然光で撮っています。
それでも、ご覧になる皆さんのPCのモニターでは、
電気屋さんにたくさんテレビが並んで同じ番組受像していても、
色が全く違うように、違ってみえてしまうことでしょう。
昨日もおいでになったお客さまの第一声が、
「画像で見て素敵だと思ってきたけど、
手にとって見ると、もっと素敵ですね」と、
おしゃっていただいたので、気に入られたグラスを、
窓辺にもっていってご覧いただくと、
「また違う色がみえてきますね~」と、
器選びに、大変迷っておられましたが・・・、
それは、どのガラスからも、複雑な色合いを見いだして、
たくさん楽しまれたからだと、思っています。
器はどれもそうなのですが、
巳亦さんのガラスは特に手に取って、
眺めて頂けると、もっと素敵なんですよ。
6月5日(火)まで開催しております。
是非お出かけください。
甘庵
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