fc2ブログ

うつわ屋のつぶやき

うつわ好きの甘庵が、やきもの・吹きガラス・漆器などの、四季折々の身近な和食器を使う楽しさをお伝えします。荻窪銀花で催される企画展の器をご紹介し、使い方から、作り方、作り手のことなど、毎日お伝えします。

黒い器の醍醐味

やきものでも黒い器は、使いにくいと思う方がいらしゃいます。
盛り映えもして、食卓のアクセントになるし、
姿や釉調などに、気品さえも持った器なら、
とても使いやすい器になるはずなのですが、
黒い器を、手になさらない方が多いのには、
うつわ屋としては、寂しいし、とても以外です。

mimata561.jpg


ガラスも同じことがいえる上に、
黒系のガラス器を作る方も少ないので、
まずは、見慣れないということがあるようです。

mimata562.jpg

黒いガラスの器には、釉薬の黒とも違う楽しみもあります。
それは、光の色の三原色と絵の具の三原色の違いの、
両方に作用するからではないかと思っています。

絵の具の三原色は、赤・青・黄ですよね。
これを全部上手く混ぜると、黒になりますよね。

でも、光の三原色の、赤・青・緑が、
全部集まると、白というか、ナチュラルな色に見えることに。

色ガラスの黒は、どうも絵の具の合わせかたで黒くしているようですが、
ガラスは光を透かすので、光の三原色の理屈も持っているらしく、
光にかざしたり、明るい場所では、
黒以外の色が見えてきたり、黒いまま透けたり・・・・。
複雑な色合いを見せてくれて、とても楽しいものです。

mimata563.jpg

ブログでお伝えするときには、
デジカメで撮って、ぼくのiBookのモニターで見て、
見た感じに近く補正して、アップロードしています。
今日は特に、外に持ち出し自然光で撮っています。
それでも、ご覧になる皆さんのPCのモニターでは、
電気屋さんにたくさんテレビが並んで同じ番組受像していても、
色が全く違うように、違ってみえてしまうことでしょう。

mimata565.jpg

昨日もおいでになったお客さまの第一声が、
「画像で見て素敵だと思ってきたけど、
手にとって見ると、もっと素敵ですね」と、
おしゃっていただいたので、気に入られたグラスを、
窓辺にもっていってご覧いただくと、
「また違う色がみえてきますね~」と、
器選びに、大変迷っておられましたが・・・、
それは、どのガラスからも、複雑な色合いを見いだして、
たくさん楽しまれたからだと、思っています。

器はどれもそうなのですが、
巳亦さんのガラスは特に手に取って、
眺めて頂けると、もっと素敵なんですよ。
6月5日(火)まで開催しております。
是非お出かけください。
               甘庵


皆様のクリックは励みになります。

人気blogランキングへ

にほんブログ村 美術ブログ

bloog.jp へ

ご協力ありがとうございます。

テーマ:工芸 - ジャンル:学問・文化・芸術

コメント

黒は

全部の色を合わせた色なので、
光を通すと、色々な表情を見せてくれます。
盛りつけしても、ガラスのイメージと少し違って、
やっぱり、違った雰囲気になりますね。

衣替え

一般的にきょうから衣替えhttp://blog74.fc2.com/image/icon/e/301.gif" alt="" width="14" height="15">ブログも衣替えしたみたいに変化が見られますねhttp://blog74.fc2.com/image/icon/e/468.gif" alt="" width="14" height="15">色が変わるとまた違った雰囲気、感じがするhttp://blog74.fc2.com/image/icon/e/819.gif" alt="" width="14" height="15">

  • 2007/06/02(土) 05:30:17 |
  • URL |
  • はぐみ #-
  • [ 編集]

コメントの投稿


管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

トラックバックURLはこちら
https://utuwaya.blog.fc2.com/tb.php/771-2fff76d3
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)