FC2ブログ

うつわ屋のつぶやき

うつわ好きの甘庵が、やきもの・吹きガラス・漆器などの、四季折々の身近な和食器を使う楽しさをお伝えします。荻窪銀花で催される企画展の器をご紹介し、使い方から、作り方、作り手のことなど、毎日お伝えします。

匙と箸 その1

明日からは銀花の夏の企画として恒例になっている、
「匙と箸展」が催されます。
“うつわ”に盛られた料理を口に運ぶ、
食卓では一番自分に近い”搬器”といわれる“うつわ”です。
それでも、普段はわき役の匙と箸です。
そのわき役が”匙と箸展”で主役になります。
この名わき役について少しお話ししてみます。

89.jpg


 【匙も自分の器】
     ●自分の碗と箸を持つのはあたりまえ。   
 
 【普段は脇役】
     ●普段は脇役の箸と匙を主役にしてみると。



【匙も自分の器】

お茶碗と箸。
この二つは、自分専用の物をもっている方が多いでしょ。

毎日普通に使う食器の中で、自分専用の物を持っているのは、
どうも世界の中では珍しいようですよ。

可愛い絵が書いてある、小ぶりの碗や箸を、
物心ついたときから使っていませんでしたか?
ぼくの時代は瀬戸物っていわれる、
半磁器の椀に、怪しげな漆のでも中は木に箸だったかな。
いまはカラフルで壊れにくい、合成樹脂の椀と箸が主流なのかな?
絵柄もアニメのキャラなんかが中心かな?
でも、大きさも長さは、ちゃんと子供用があって、
使いはじめから、飾りではないですよね。

自分用の食器を持つわたしたちの、
もう一つの食器文化の箸についてとついでに匙について、
ちょっとお話してみます。

44.jpg


【普段は脇役】

碗に比べたら箸や匙って、普段は脇役ですよね。
でも、これって案外見逃せない道具ですよね。
器ではないけど、口につけるし、持つし、
当然個人の好みも変わってくる。
だからこそ自分専用が欲しくなるのではないかな?

子供の頃から、しつけられるせいで、
あたりまえに使っているけど、
箸って、使い方を含めて、
外国の人には不思議に見えるのかもしれませんね。


器に盛られた食材をちぎり、はがし、つまむ。
大体口に運ぶのに不便を感じたことはないと思うでしょ。
手づかみで食べるお国がら以外のところは、
箸を使わないなら、ナイフ、フォーク、スプーンをつかいますよね。
それも、料理によって変えたりしますよね。
その点、日本料理の箸は、自分が口をつける箸は、
一膳だけですよね。取り分けるための箸は別ですけどね。
匙もほとんど使わない方に歴史は流れていきました。

86.jpg


会席など見ていても、箸だけで食べれるように、
調理のほうで工夫をしてあり、
適度な大きさに切ってあったり、
隠し包丁を入れてあったりして、
箸でも無理なくたべれるように調理されています。
結果、ナイフはいりませんね。
箸に、刺して食べることも、乗せて口に運ぶことも、
お行儀が悪いとされています。
2本の細いスティックで挟み摘み、口に運ぶ。
これで、フォークもいらない。
スプーンのように液体こそはすくえないし、
口に運ぶことが出来なのですが、
それは器に直接口をつけることで、クリアーしています。

結果的には、そのことも世界では珍しいことになっています。
前にも書かせともらいましたが、
お隣の国韓国で、うっかり碗からご飯などをかき込んだり、
汁をすすると、また日本人が器を食べてるといわれてしまうとか。
                       閑庵

コメント

コメントの投稿


管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

トラックバックURLはこちら
https://utuwaya.blog.fc2.com/tb.php/81-722ad50a
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)