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うつわ屋のつぶやき

うつわ好きの甘庵が、やきもの・吹きガラス・漆器などの、四季折々の身近な和食器を使う楽しさをお伝えします。荻窪銀花で催される企画展の器をご紹介し、使い方から、作り方、作り手のことなど、毎日お伝えします。

工夫は目 道具は手

荒川尚也さんの仕事にぼくが惹かれるのは、
たとえば、コップを一つ手に入れると、
好きな飲み物を楽しく味わえて、
美味しさがランクアップするからです。

これは明白な理屈です。
クオリティが高く魅力的なグラスだからです。
よくお話ししている、工夫を重ねて自分で調合した澄んだ素材。
溶けていたガラスをイメージできる表情を消さない仕事。
そして、細やかな心根から生まれるディテール。

arakawa954.jpg

人気の渓流グラスの縁をよく見ると、
丸く吹いてから、丸いポチポチが残るペンチのようなもので、
何カ所か縁を挟んで少し歪め、ポチポチの跡が、
迸る水しぶきや、飛び散る水滴のように映ります。
きっとこのために道具を作りだしたのでしょう。
この方法をハンドモールと呼んでいます。

arakawa955.jpg

新作のハンドモール片口も、縁が挟んで跡を付けていますが、
「なみなみ」っていう、新手のハサミ跡が見えます。
また、摘み出して口ではなく、
くちばしのように、ぺたっと付けた注ぎ口の本体に重なった部分が、
光を集め歪めて綺麗です。

細かなディテールを肴にして、琥珀の酒を楽しむと、
色々な思いが巡らされます。
荒川さんの、物を作り出す「目」が工夫を生み、
荒川さんの、熱いガラスに触れる「手」が道具を生むだと、
そう、一人納得して、得した気分の甘庵です。

                 甘庵


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テーマ:工芸 - ジャンル:学問・文化・芸術

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