薬としての効能や、まむし虫除けとも言われますが、
まむしに会うことも少なく、虫除けはより確かな効力のある物もあり、
その力は、絶大とは言い難く、むしろ元の意味合いで、
「どんだけ~」といわれてしまいそう。

それよりも、ぼくのとらえ方では、
いささか観念的ではありますが、
蓼藍から作った「すくも」を灰汁で発酵させて、
手を抜かずに、こつこつと染めた藍の色には、
合成藍や合わせて、藍色に染めた色にはない、
心を解き、心和ませる力が、少なからずあると思っています。
感覚的には、暮らしの中の観葉植物的かな・・・。

染料としては優秀とは言い難いかもしれませんね。
手がかかり、染めむらもあり、染まりにくく、
木綿や麻などの、植物繊維には良いですが、
強アルカリ性の液になっている藍瓶の中へは、
絹やウールは通常の方法ではいれられません。

さてさて、そんな藍を、実は多くの方が、
見ているようで、見ていないというのも、一つの事実です。
「すくも」がまず少ないこと、
灰汁で発酵させる方も少ないこと、
なので、藍色はしているけど・・・・そういう意味では、
藍染めではない藍染めがほとんどだからです。
使いやすく安定していて、価格も求めやすいためなので、
理解できる結果でもあります。
善し悪しではなく、昔ながらの藍の色を、
一度見て頂けたら嬉しい限りです。
甘庵
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