FC2ブログ

うつわ屋のつぶやき

うつわ好きの甘庵が、やきもの・吹きガラス・漆器などの、四季折々の身近な和食器を使う楽しさをお伝えします。荻窪銀花で催される企画展の器をご紹介し、使い方から、作り方、作り手のことなど、毎日お伝えします。

生の粉引

前に藤田さんから、ブログネタで粉引の話をする時にと、
頂いた資料画像を、今回の個展でと思いながら、
減っていく状況への言い訳のような内容のブログになってしまって、
今頃の出番になりました。

粉引というのは、成形した素地に、化粧土をかけて、
その上に釉薬を施す手法です。
これは、白い肌を求めて朝鮮半島で作られはじめたのですが、
使っていくことで、化粧土に変化が出てくるところを、
汚れと感じた半島では廃れていき、
そこに、侘び寂という美しさを感じ取る日本では、
茶陶を中心に、愛され、綿々と引き継がれてきました。

fujita904.jpg
化粧掛けしたマグを干しているところ
藤田さんの器のほとんどが、粉引を基本でつくられていて、
化粧土を、生がけとよばれる、
成形後に乾燥したときに、どっぷり浸けて施す方法です。
じつはこれ、「かちかち山の泥船」と一緒で、
タイミングが悪いと、素地に水分が入り過ぎて、
形が崩れたり、壊れてしまいます。

fujita908.jpg

画像左の片口の口は、割れてしまっています。
その当たりの歩留まり(ぶどまり=完成率)の悪さも、
半島では、作られなくなっていったのでしょう。

器が完成するまでには、
その後の素焼き、施釉(釉薬をかけること)、本焼き・・・と、
技術や経験でクリアーしていかないとならないことのは山積みですが、
その結果出来上がる器だからこそ、手仕事の良さにあふれていて、
手にしたぼくらを楽しませてくれる器になります。

大変だから良い物とか貴重とかではなく、
一生懸命に作った手の仕事だからこそ、
毎日使うと、ほっとし、心和む器なのだと思っています。

                 甘庵

皆様のクリックは励みになります。

人気blogランキングへ

にほんブログ村 美術ブログ

bloog.jp へ

ご協力ありがとうございます。

テーマ:工芸 - ジャンル:学問・文化・芸術

コメント

全てが生

藤田さんなど、銀花で見かける多くの作り手が、
前近代的な、手作業で器を作り出しています。
杯土(粘土)は大自然の恵みです。
天然の材料を使い釉薬やをつくり、
薪窯ではないものの、ガス窯も火との格闘は同じです。
何より作っている本人たちが天然もの・・・。
いえ、天然とかではなくて~。
なので器は生ものなのです。

生は生きてるからあったかくて心http://blog74.fc2.com/image/icon/e/803.gif" alt="" width="14" height="15">和む。

  • 2007/09/09(日) 23:32:30 |
  • URL |
  • はぐみ #-
  • [ 編集]

コメントの投稿


管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

トラックバックURLはこちら
https://utuwaya.blog.fc2.com/tb.php/865-b2d64268
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)