ノミ跡が豪快でいて、繊細で流れるフォルムの、
大きな片口です。

武井順一さんの真骨頂といえる仕事です。
片口はシンプルは構造ですが、
鉢とは違い左右非対称の、向きのある器です。
そこがアンシンメトリーを好むぼくらのDNAに作用するのでしょう。
惹かれる方も多いはず。

片口 大 63000円
W36cm D18cm H13cm 山桜漆仕上げ
量産の漆器などで普通は、鉢の形態を挽きだして、
別に作った口の部分を付け足して、形作っています。

片口 中 29400円
W26cm D13.5cm H7cm 山桜漆仕上げ
武井さんの片口は、口の部分も含めて塊から刳りだした、
一木造りです。
そこからは、根太い響きが感じられます。
出会った木を最大限に活かして造りだそうとした、
木との会話が聞こえてくるからでしょう。
豊かに張り出した腰を両手で持ち、
伸びやかな注ぎ口ら、酒を注ぐと、
するすると細く流れ出て、盃を満たすことができます。
持った感触、注ぐ心地良さから、
木との会話が聞こえてくるようです。
甘庵
皆様のクリックは励みになります。
人気blogランキングへ
にほんブログ村 美術ブログ
bloog.jp へ
ご協力ありがとうございます。