中でも、愛らしい命名がぴったりの急須は、
使いやすさを追求というより、
お茶する時空を楽しむアイテムとして、
美しいフォルムを追求した急須だと思います。

リス急須 茶 10500円
特に際だっている特徴は、
名前の由来になっているハンドルです。
通常のハンドルにくらべると、
大きく、滑らかで、張り出している緊張感のある姿です。

細かくディテールを見てみると、
通常の加藤さんのハンドルは、
断面にするとかまぼこ型で、
内側がひらたく、外側が弧になっています。
リスタイプは、断面が逆台形というか、
内側の方に細くなることと、稜線が際だつディテールで、
シャープ印象のハンドルをみせてくれます。
煎茶道でも茶道でも、ウーロン茶持てなす茶寮でも、ティサロンでも、
およそ一杯のお茶を、美味しく差し上げようという気持ちを、
もってお茶を点じることこそ、喫茶の大切な心意気。
それは、ぼくらがお茶を持てなしたり、
お茶を楽しむためにも忘れてはならない心です。
一杯のお茶を煎れるときに、急須は味に関わる重要な道具です。
と同時に、目の前のお客様へお茶を煎れる時の、
急須の美しさが、目にご馳走になる大切な道具なのです。
甘庵
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