FC2ブログ

うつわ屋のつぶやき

うつわ好きの甘庵が、やきもの・吹きガラス・漆器などの、四季折々の身近な和食器を使う楽しさをお伝えします。荻窪銀花で催される企画展の器をご紹介し、使い方から、作り方、作り手のことなど、毎日お伝えします。

漆器は減るほど使える

漆器への誤解に剥げやすいものと、
誤解している方が多いのは、
悲しいことにそういった漆器があって、
その経験からかと思います。

身の回りの塗装されたもの、
たとえば自動車や、自転車のボディの塗装が、
ぶつけたりというアクシデントで、
外圧や衝撃を受けてでないかぎり、
塗装が剥げるということを経験することは、
まず滅多なことではないとおもいます。

同じように塗装である漆器も、
早々簡単なことで、剥げてはいけません。
というより、繰り返しですが、
「木の器を汚れず、扱いやすく、丈夫に使いやすくするために」
漆を塗ったものが漆器です。

urushi543.jpg
減るほど使えるようにと 縁・見込み・高台は麻布の下地です

確かに中身が木という、金属などより、
不確定要素があったり、四季の温湿度で変形する素材です。
その木の呼吸を止めない漆は、
乾いた皮膜面が、木の四季変化について行く、
他の塗料以上に柔らかさがあるからこそ、
丈夫な漆器が成り立ってします。


urushi544.jpg
木目を活かして椀ですが 摩耗しやすい縁や高台は塗り重ねしてあります

長い時間で生み出された漆器の技術が信頼されて、
日常の器に、幅広く漆器が使われていました。

使う側の優しさや、基本の知識は必要ですが、
それも、身の回りから漆器が減るとともに、
失われつつあるのは残念でしかたありません。

「根来塗り」と表現される漆器があります。
下地から塗り重ね、黒漆の上に最後の朱漆をぬり、
長く使うことで、朱漆が摩滅して、
下地の黒漆が見え隠れする様に、
侘び寂を見いだして数寄人たちに好まれ、
塗り上がったものを、初めからすり減らして、
「根来塗り」して制作され、可愛がられて伝統的に残っています。

この根来の基本は、減るほど使えることから生まれる、
伝統的な技術の裏付けであることと同時に、
そこまで可愛がる使い手の意気込みを、
ぼくらは忘れてはいけないと思います。

             甘庵


皆様のクリックは励みになります。

人気blogランキングへ

にほんブログ村 美術ブログ

bloog.jp へ

ご協力ありがとうございます。

テーマ:工芸 - ジャンル:学問・文化・芸術

コメント

手仕事は

作り手の人柄や心意気が見え隠れしますね。
それが受け取る側には見所であり魅力ですから、
作り手の前向きの仕事や、
楽しんでいる仕事が一番ですね。
機会がありましたら、是非店にお立ち寄りください。

訪ねていただき有難うございます。
手作りの良さを、もっともっと沢山の方に伝えて行きたいと思っています。
いつかお店に伺えたらとも思っています。
では又おいで下さい。

  • 2007/11/17(土) 18:50:32 |
  • URL |
  • ドーカン #-
  • [ 編集]

コメントの投稿


管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

トラックバックURLはこちら
https://utuwaya.blog.fc2.com/tb.php/931-dad5b6e1
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)