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うつわ屋のつぶやき

うつわ好きの甘庵が、やきもの・吹きガラス・漆器などの、四季折々の身近な和食器を使う楽しさをお伝えします。荻窪銀花で催される企画展の器をご紹介し、使い方から、作り方、作り手のことなど、毎日お伝えします。

渋い華やかさ

光藤佐さんの生み出す器は、
一見は渋く地味な感じなのですが、
盛りつけてみると、意外なほどに、
料理が映え、一体化して、とても華やぎます。

その器の底力は、伝統的なヤキモノの仕事をしているからなんです。
キャッチコピー的に表現すれば、
天然物、ピュアー、混ざりけなし、純国産・・・というところです。
たとえば「灰」は、釉薬の成分として大きな意味を持ち、
調合にとって大きく表情の変ります。
光藤さんの釉薬に使う灰は全て、
お自家製もしくは、近所のおばあさんから集まってきた灰を使っています。
昔はあたりまえだったのは、
竈などの調理や、囲炉裏や風呂などの熱源には、
薪が使われていて、身近に灰が手に入りました。
それを、灰汁ぬきして釉薬の材料にします。

ガスや電気や灯油が燃料や熱源になり、
灰が身の回りで生み出されない環境になってからは、
多くの作り手が、材料屋さんから手に入れるようになりました。

mitufuji037.jpg
三島鉢6.5寸 11000円
φ19cm H4.5cm
花形印を押し化粧土を埋めこんだ三島手・・・渋い華です


それでも、光藤さんのように、
未だに灰が手に入る環境かでも、
水にさらして灰汁抜きする面倒から、
使わないかたも多いのですが、
自分の目指す器の表情に、
渋く地味ですが、古い形のヤキモノらしさを求めれば、
必然的に、灰が大切になるはずです。

灰が溶けて溜まったり、流れを見せると、
うつわ好きの甘庵などにとっては、
見所であり景色と、よだれものになるのですが、
均一ではない、濁っているという見方にもなってしまいます。

mitufuji064.jpg
刷毛目鉢6寸 8000円
φ18cm H4cm
焼成中に投入した灰が自然釉としてかさなり
景色に深みをだしています
重ね焼きして着かないための5コの目跡も
数寄者には 見所の景色です


器の見所は、華であり景色なのですが、
時代の流れに変わることがある部分はあっても、
和のヤキモノという本質が変わらない以上は、
和の美意識には、侘び寂という感性も大切にしていきたいと、
もちろん、全ての人とは思いません。
それでも、できれば理解頂ける方へ、
伝えて行かなければならない、
ぼくらの先人たちが積み上げてきた大切な感性です。

少しでも興味を持たれた方には、
見る物ではなく、自分の手にふれ、出来るなら、
ぜひとも、身近ななかで使っていただく機会をもって頂きたいと、
うつわ屋としては、願ってやみません。
   
                      甘庵

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テーマ:工芸 - ジャンル:学問・文化・芸術

コメント

お返事です

enoさま
まだまだ甘庵動きが鈍く・・・。
お返事が今頃に。ごめんなさい。
2008年を前向きに迎え、
楽しい一年に出来るように頑張りたいとおもっています。

N.kojimaさま
そうなんですよね。
でも、国産うんぬん・・・などいうまえに、
工芸も先行き不安な日本の一部としては、
こういうときだからこそ、工芸の持つ意味合いを、確認し、自信を持ち、
しっかりと発信していきたいと思っています。
作り手の技や心意気を、伝えていかないと、
失われていってしまいそうではないかと、
少し心配です。
橋渡しとしても出来ることを、
見つめ直していきたいと思います。



純国産。
それは素晴らしいですね。
なかなか、少なくなりましたね。

  • 2008/01/07(月) 23:10:02 |
  • URL |
  • N.kojima #n63IQ1vs
  • [ 編集]

2008年も世の中が動き始めましたね。
さ~て、がんばりましょう!
(´・ω・`)ノENOKI

  • 2008/01/07(月) 13:00:06 |
  • URL |
  • eno #-
  • [ 編集]

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