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うつわ屋のつぶやき

うつわ好きの甘庵が、やきもの・吹きガラス・漆器などの、四季折々の身近な和食器を使う楽しさをお伝えします。荻窪銀花で催される企画展の器をご紹介し、使い方から、作り方、作り手のことなど、毎日お伝えします。

甘庵の目線でみる器 その1

ぼく好みの光藤さんの器を一つ取り上げて、
かなり近視眼的見方になりますが、
見所や名称を解説してみます。

mitufuji127.jpg


この刷毛目皿(化粧土を素地に藁束などで作った刷毛でひいいたもの)は、
ガス窯で焼いている光藤さんですが、
管理用の小穴から、細めの薪を投げ入れて届く範囲にあった皿で、
灰かぶり(焼成中に薪の灰が素地にかかり釉薬化して付着したこと)
の状態が表現されています。

mitufuji125.jpg


また、重ね焼き(器を重ねて焼いた方法)のため、
トチン(重ねて焼いたときに釉薬などで器が着いてとれなくならないようにする耐火性高い土で作ったツメ)
の「めあと」(トチンのとれた跡)が、見込み(器の内側)や高台の景色になっています。

少しカセた(マットしたり、ザラついている感じ)、灰がかりの部分が、
使い込むことで、艶が出てきたり、澄んで来るのが楽しみ。
見込みと高台にある「めあと」も使うことでいち早く侘びた景色になるでしょう。

mitufuji126.jpg


達者なロクロ挽きから生み出された躍動感ある切れのいい口作りからは、
作ることを楽しんでいる光藤さんの喜びが感じとれます。
勢いある刷毛目は、パワーがあるだけではなく、
全体が侘びている器ながら、凛として気品を存在させています。
身近で使いたくなる器です。

           甘庵


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