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うつわ屋のつぶやき

うつわ好きの甘庵が、やきもの・吹きガラス・漆器などの、四季折々の身近な和食器を使う楽しさをお伝えします。荻窪銀花で催される企画展の器をご紹介し、使い方から、作り方、作り手のことなど、毎日お伝えします。

四段重ね と マイナーチェンジ

光藤佐さんの人気アイテム「黒釉八角鉢」の、
珍しい6寸(対角が18cmです)が入荷しました。
早速重ねて記念撮影。

mitufuji158.jpg
黒釉八角鉢6寸 5500円
φ18cm H6.3cm


うーん、壮観です。
とはいえ、6.5寸は完売。
5.5寸は残り1客です。

mitufuji157.jpg

一昨日の黒釉片口の記事に、
いつもコメントを頂くN.Kojima さまから、
「やや、鉄釉っぽくみえますね」とマニアックなコメントいただいたので、
コメントのお返事にも書いたのですが、
少し加筆して、みなさまにもお知らせしておきます。

N.Kojima さまの推察通り、鉄がメインの釉薬です。
一般的な黒釉や、黒織部、黒楽、天目釉なども、
黒い発色の基本は鉄です。
ガラス質になる配合の釉薬に鉄分を加えて、
含まれる鉄を第一酸化鉄状態にすれば、
黒が出ます。

mitufuji159.jpg

鉄だけだと茶や黄色に偏り気味なので、
黒の色に深みを増すために、マンガンや、コバルトを加えて、
深みを増します。
作り手の好みで、その他の金属を入れることがあります。

鉄や、その他の金属類を、
酸化鉄やベンガラや、黄土や、その他、
自分で掘った鉄分の多い土や鉱物で、
調整する人もいます。

大昔は精製された、フォーナイン(9999/10000の純度という意味)の金属も、
作られた酸化金属も手に入りませんでした。
その揺らぎが、趣として、侘び寂の色合いとして好まれてきました。

明治の頃に、純度の高い酸化コバルトが手に入るようになり、
新しい物好きが多い作り手たちが、
直ぐに使いだし、目の覚めるような青い染め付けができました。
でも、直ぐに飽きてしまったようです。
一時期の印判手などにだけみられます。
純度の高い酸化コバルトに、鉄やマンガンなどをいれて、
自分好みの呉須に調整していったようです。

現代でも、光藤さんのように、
伝統的は物を作ろうとしている作り手は、
いわば不純物に相当するものを、
あえて、添加させたりして、深みを出しています。
光藤さんも、酸化鉄ではなく、
ベンガラを使っているようですね。
釉薬は自分で調整して灰を使い、
土も、自分で掘った土を作品によって変えながらも、
少し加たりと、いろいろ工夫を重ねています。
「定番のものでも、常にマイナーチェンジしてます」と、
言っていた光藤さんです。

               甘庵

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